「商品やサービスの価値を決めるのは顧客である」は、言うまでもありませんが「自分の価値」となると様々な考え方があるようです。自分の価値を「存在価値」や「命の価値」といったちょっと重い言葉に置き換えれば宗教的・哲学的になるかもしれませんが「救われる書」に出会うことができます。どれを見ても「この世に価値の無い人はいません」とあるでしょう。

一方、「自分自身が商品である」と覚悟を決めている方は、顧客の信頼を得るためのパーソナルブランディングに勤しんでいます。

顧客の信頼を少しでも多く得ることがブランド価値につながることを知っているからです。ブランド化し始めると同じような商品(競合商品)があっても選ばれる存在になりますし、他より少々高くても売れるようになります。さらに、「あなた」というブランドにほれ込んだお客様が増えれば、意外なものまで(何でも)売れるようになるでしょう。もちろん、提供する商品やサービスの品質が良い上での話です。

では、「自分ブランドを高めるための作業は何か?」ですが、簡単に言ってしまうと以下の通りです。

1. あなたが何者であるか、分かり易く、美しくウェブサイトに表現する
2. DMやネット広告であなたの存在(ウェブサイト)を顧客ターゲットに知らせる
3. あなたに対する期待値を高めてもらえるようなメッセージをウェブサイトやメルマガで発信し続ける

あとは、「継続はチカラなり」です。

たった3つの作業ですが、それぞれに細かな作業があります。1つ目の作業においては、あなたの特徴や強みを整理する必要があるでしょうし、2つ目ではウェブサイトに訪れてもらうためのインパクトも必要になるでしょう。そして、3つ目では顧客を研究し、文章力を鍛える必要があるかもしれません。

つまり、簡単なようで難しい。

そして、ブランディングのコンサルタントに相談し自分ができないところをデザイナーに創り上げてもらった結果、実態とのギャップが生じることになる。そのギャップにも気付かぬまま「継続はチカラなり」と思って効果ゼロの自分ブランディングを継続している方が多いのではないでしょうか、と思うくらい似通った(デザインも文章も)個人のブランディングサイトを多く目にします。

パーソナルブランディングに勤しんでいる方々の大半が、いつの間にやら「救われる書」に出会うことになる訳です。

やはり、自分自身を商品だと思うのであれば自分の価値は顧客が決めることになるのではないでしょうか。よって、自分という存在は、ブランドになり得るだけの人間になることが先決でありブランディングそのものは、あなたを商品としてプロデュースできる良き理解者(ビジネスパートナー)に任せるのが一番良い方法だといえます。さらに「継続はチカラなり」にするには、あなたを支えるブランドマネージャー又はコミュニティマネージャーといった存在も必要になるでしょう。

パーソナルブランディングといっても、大半の方が自分を自らの力でブランディングする「セルフブランディング」で悩まれているようです。セルフブランディングは、往々にして実態とのギャップを大きくするだけのように思えます。本来すべきことに専念できなくなる状態に陥る可能性が高いからです。

企画やデザインを得意とするビジネスプロデューサーであっても自分で自分をブランド化することに時間をさほど費やしません。彼ら彼女らも個人メディアを活用し考え方を発信することはありますが、それがブランド化に大きくつながるとは考えていません。あくまでも新規事業や才能ある人をプロデュースするための企画に伴う表現力を養う一環として取り組んでいるだけのことです。

とはいえ、BPAでは、ビジネスプロデューサーたちが相互支援の一環としてパーソナルブランディングを企画することがあります。そして、継続的な情報発信やブランド管理は、ビジネスプロデューサーを支えるコミュニティマネージャーという存在が担っています。

【本日の課題】
「自分をプロデュースできる良き理解者(仲間)は誰なのか?」考えて見ましょう。

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